もやもや病はセルフチェックできる?もやもや病
監修医師原瀬 翔平亀田総合病院 脳神経内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
もやもや病とは
脳の動脈が先天的にとても細くなってしまっている状態をもやもや病と呼びます。子供の時から遅くても40代前後で見つかることが多いです。頭痛、手足がしびれるなど、症状は様々です。もやもや病は脳卒中の原因となることがあります。
「もやもや病」とはどのような病気ですか?
「もやもや病」とは脳に血液が行き渡らなくなり、頭痛や脳梗塞などを引き起こす病気です。
もやもや病は、脳に栄養を送る最も太い血管である内頚動脈からその終末部が、何らかの原因で細くなることによって引き起こされます。これにより、脳の血液不足が起こりやすくなります。
このため、一時的な手足の麻痺、言語障害(言葉が出ない、ろれつが回らないなど)を起こすことがしばしば見られます。
病名の由来となっている「もやもや」とは、血流不足を代償するために作られた新たな血管がもやもやして見えることに由来します。これらの血管はもろいため、脳出血を起こしやすく、注意が必要です。なお、無症状、頭痛などの軽症例もあります。
もやもや病の家族性の発症を10~20%に認め、男女比は1:2.5です。
最近の統計結果では、有病率(その病気を患っている人の比率)は10万人に対して3~10.5人とされています。発症年齢は5~10歳を中心にもっとも多く、続いて30~40歳に多く見られます。
もやもや病の症状
もやもや病には初期症状はありますか?
初期症状として身体の片側がしびれる、言葉の発話や理解ができない、ろれつが上手く回らないといった症状がみられます。
もやもや病の初期症状としては、脳虚血症状(脳の血流が不足して起こる症状)、つまり、手足のしびれや麻痺(まひ)がみられる、言葉の発話や理解ができない、ろれつがうまく回らないなどの症状が挙げられます。
これらの症状は一時的に起こり、その後回復することがしばしばあります。
熱い食べ物を冷ますときやリコーダーなどを吹くときなどに、症状が一時的に出て、そこから回復することがしばしばあります。
このため、早期発見を逃してしまうことがあります。しかし、早めに治療することで、脳卒中のリスクを低下させることができるため、これらの症状が続く場合は、早めに病院を受診することが大切です。
もやもや病ではどのような症状がありますか?
手足・顔面のしびれや頭痛、うまく言葉が出なくなるといった症状がみられます。
もやもや病の症状は多岐にわたります。一時的なものから固定的なもの、また、症状が全く出ない例、軽症から重症例まであります。
小児の患者さんの例
小児例では、脳虚血症状(脳の血流が不足して起こる症状)が大半を占め、手足・顔面のしびれや麻痺(まひ)を中心に、うまく言葉が出なくなったり、ろれつが回らなくなったりする構音障害がしばしば見られます。
熱い食べ物を冷ますときやリコーダーなどを吹くときなどに、症状が一時的に出て、そこから回復することがしばしばあるため、早期発見を逃してしまうことがあるので注意が必要です。小児期に脳梗塞等を来した患者さんには知能の障害が見られることがあります。
成人の患者さんの例
成人例では頭蓋内出血が3~4割で見られ、出血の場所にもよりますが、症状は激しい頭痛や麻痺、意識障害(呼びかけへの反応が悪いなど)などが現れます。
頭痛など軽微な症状や無症状の状態で頭部の検査をした所、この病気が判明する患者さんも近年増えています。
高次脳機能障害といって成人の患者さんに情報処理能力、注意力、記憶力などの低下を来すこともあります。
また、けいれん発作や手足が意思に反してガクガクと動いてしまう不随意運動という症状もまれに見られます。
もやもや病の原因
もやもや病の原因は何がありますか?
脳に血液を送る「内頚動脈」という血管が狭くなり、血流が詰まるのが原因です。
もやもや病の原因は、脳に栄養を送る最も太い血管である内頚動脈からその終末部が細くなることです。
現在、内頚動脈が細くなる原因はいまだに解明されていません。しかし、最近の研究で、ある特定の遺伝子を持つ方がもやもや病になりやすいということが分かってきています。
もやもや病には、家族歴なく発症する場合と家族歴ありで発症する場合がありますが、ご家族の中で比較的若くして脳卒中を患った方がいる場合などは、家族歴がある可能性があるので、MRIなどを用いて一度検査をしてみることが推奨されます。
もやもや病の検査・診断
もやもや病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
もやもや病のセルフチェックに関する項目は以下の通りです。
以上の項目に当てはまるものがあれば、もやもや病のおそれがありますので、病院を受診することをおすすめいたします。
また、症状検索エンジン「ユビー」で簡単な質問に3分程度答えるだけでもセルフチェックをすることが可能です。
もやもや病の治療・対処法
もやもや病への対処法は?
気になる症状がある場合は、近くの脳神経外科を標榜したクリニック、あるいは病院の脳神経外科を受診して相談してください。
もやもや病の場合、主にどのような治療をしますか?
脳血管に血液が流れやすくする薬を使う方法や、詰まった血管の代わりに血液が流れる通り道を作る手術があります。
もやもや病の治療には、外科手術と薬物療法があります。
外科手術
外科手術では、細くなった内頚動脈の代わりに、脳に栄養を送る血管を作ります。
薬物療法
薬物療法では、血液を固まりやすくする働きをしている、血小板という血液の成分の機能を抑えるために、抗血小板薬を投与します。
これらの治療により、脳の血流不足によって一時的に起こるしびれや麻痺(まひ)などの症状を抑えることができます。また、それに加えて、脳卒中の予防効果が期待できます。
受診の目安・何科を受診するべきか
もやもや病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
もやもや病が疑われる場合は、脳神経外科を受診しましょう。
もやもや病が疑われる場合は、脳神経外科を受診しましょう。
もやもや病の初期症状としては、以下のような症状が挙げられます。
- 手足のしびれや麻痺(まひ)がみられる
- 言葉の発話や理解ができない
- ろれつがうまく回らない
など
これらの症状は一時的に起こり、その後回復することがしばしばあります。特に小児の場合などは、熱い食べ物を冷ますときやリコーダーなどを吹くときなどに、症状が一時的に出て、そこから回復することがしばしばあります。
そのため、早期の病院受診を控えてしまうことが多くありますが、脳卒中の予防のためにも早期の治療が大切ですので、少しでも気になる症状があれば、病院受診するようにしましょう。
もやもや病が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
手足が麻痺したり、言葉の発話・理解に障害が起こっている場合、もやもや病が疑われるので病院を受診しましょう。
もやもや病の初期症状としては、以下のような症状が挙げられます。
- 手足のしびれや麻痺(まひ)がみられる
- 言葉の発話や理解ができない
- ろれつがうまく回らない
など
これらの症状は一時的に起こり、その後回復することがしばしばあります。これらのような症状がある場合は、早めに病院を受診することをおすすめいたします。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、もやもや病かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
もやもや病の専門医がいる近くの病院はありますか?
もやもや病の専門医がいる病院を見る対処法・セルフケア
もやもや病の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
もやもや病になった場合、治療が終了した後も喫煙や多量の飲酒、脱水状態になる活動は避ける必要があります。
もやもや病の場合、脳梗塞や脳出血などが起こりやすいため、それらを引き起こす原因となる、喫煙や多量の飲酒、脱水を伴うほどの激しい活動などはできる限り控えることが大切です。
また、特に小児の場合などは、熱い食べ物を冷ますときやリコーダーなどを吹くときなどをきっかけに脳血流が不足することがあるため、楽器などの演奏なども控えることが大切です。
治療後に症状が落ち着いてきた場合は、過度な日常動作の動作制限は必要ない場合も多いです。活動の制限については、随時、主治医と相談していくことが大切になります。
もやもや病で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
バイパス手術という、詰まった血管に代わって血液が流れる通り道を構築する手術を行います。
もやもや病の薬物治療以外の選択肢として、バイパス手術という外科手術があります。
外科手術では、細くなった内頚動脈の代わりに、脳に栄養を送るための新たな血管を作ります。この手術により、脳の血流不足によって一時的に起こるしびれや麻痺(まひ)などの症状を抑えることができます。また、それに加えて、脳卒中の予防効果が期待できます。
脳の血流不足が頻繁に起こっている場合や、精密検査で脳の血流不足が見られる場合には外科手術が行われることがあります。
もやもや病について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「もやもや病」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 急に、見える範囲が欠けたり、狭くなったりしたことがありますか?
- 急に、歩きにくい、歩けなくなったことがありますか?
- 急に、落ち着きが無くなったりすることがありましたか?
- 急に、半身に触った感じがおかしくなったことがありますか?
- 急に、半身に力が入りにくくなったことがありますか?
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この記事の監修医師
原瀬 翔平
亀田総合病院 脳神経内科・内科
University of Washington (理学部、分子細胞生物学) 卒業後、アップルジャパン株式会社勤務を経て、琉球大学医学部に入学。沖縄県立中部病院での初期臨床研修(2016, 2017年度最優秀研修医賞受賞)修了後、2018年4月に亀田総合病院に入職。同院脳神経内科ベスト指導医(2019, 2020)を受賞。2018年から亀田総合病院卒後研修センター長補佐も兼任しており、臨床だけでなく研修病院における医学教育にも力を入れている。2021年には国立循環器病研究センター脳血管内科で超急性期脳卒中診療を行う。 総合内科の視野を持ちながらの脳神経内科領域、特に脳卒中を専門とする。急性期だけでなく予防、慢性期脳卒中による症候性てんかん、高次脳機能評価、リハビリ、等にも精通。頭痛、しびれ、物忘れ等の主訴にも柔軟に対応できる。 日本語、英語(ネイティブ)、中国語(日常会話)での対応も可能。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03