耳下腺癌の各ステージまたは再発がんでは、それぞれどのような治療法がありますか?
耳下腺癌の治療の基本は手術です。
耳下腺癌は4つのステージに分けられ、治療は手術が根本的治療法であり、特に耳下腺癌では顔面神経の温存が手術後のQOLに大きく影響します。
ステージI・II
早期(ステージI・II)では、腫瘍の大きさにより、部分切除術、葉切除術、または、耳下腺全摘出が選択されます。
ステージIII・IV
進行期(ステージIII・IV)では、葉切除術または、耳下腺全摘出が行われます。周囲への浸潤がある場合は、耳下腺拡大全摘出術が考慮されます。
また、いずれのステージでも、がんが首のリンパ節に転移している場合や転移のリスクが高い場合は頸部郭清術(けいぶかくせいじゅつ)も考慮されます。
その他にも、手術によって完全に腫瘍を取り除くことができなかった患者さんは、術後治療として放射線治療が行われます。しかし、根本的な治療としての適応は少ないです。
再発または転移耳下腺癌
再発または転移耳下腺癌では、腫瘍の特徴により薬物療養が行われることがあります。例えば、腫瘍がHER2 陽性であればトラスツズマブ(ハーセプチン Ⓡ)が有効である可能性があります。
公開日:
最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
耳下腺癌
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。