びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の予後について教えてください。
DLBCLの予後は治療反応やリスク分類に依存し、低リスク群では5年生存率80%以上が期待されます。
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の予後は、患者さんの年齢、病期、全身状態、血液検査値、治療への反応性などに大きく依存します。
標準的な治療であるR-CHOP療法を受けた場合、約60~70%の患者さんが寛解長期生存や治癒を期待できます。特に、国際予後指標(IPI)によるリスク分類が予後の判断に重要です。
低リスク群の患者さんでは、治療による5年生存率は80%を超えることがあります。一方で、高リスク群の場合、生存率は低下します。
IPIでは、年齢、病期、全身状態(PSスコア)、LDH値、病変部位の数を考慮し、スコアが高いほど予後が不良とされます。
また、再発や治療抵抗性の場合には予後は厳しくなりますが、新しい治療法(CAR-T細胞療法など)が改善に寄与する可能性もあります。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
Avishay Elis,et al. Detection of relapse in non-Hodgkin's lymphoma: Role of routine follow-up studies. American Journal of HematologyVolume. 2002, 69, p.1-87.
がん情報サービス.“びまん性大細胞型B細胞リンパ腫”..https://ganjoho.jp/public/cancer/DLBCL/index.html,(参照 2024-12-19).
日本血液学会.ホーム|造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版|一般社団法人 日本血液学会.日本血液学会,URL:http://www.jshem.or.jp/gui-hemali/2_5.html#algo(参照 2024-10-03)
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