慢性リンパ性白血病

原因不明で、50歳以上に多く、女性より男性が多いのが特徴です。欧米では頻度の高い白血病ですが、我が国ではまれです。

低リスクの状態であれば、10年以上の余命がありますが、高リスクになりますと、余命は短くなります。

B細胞性慢性リンパ性白血病を指します。

同一細胞の腫瘍ですが、前者は血液中に後者はリンパ組織に腫瘍細胞が集まります。

慢性リンパ性白血病は通常根治しませんが、同種造血幹細胞移植で一部の患者さんに根治が期待されます。

リヒター症候群とは、慢性リンパ性白血病（CLL）が、より攻撃的なリンパ腫に変化することを指します。

ゆっくりと進行し、初期は症状がありません。進行すると、貧血、リンパ節の腫れ、体重減少、倦怠感、発熱などが現れます。

多くはゆっくりと経過しますが、一部に進行が早い場合があります。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

慢性リンパ性白血病の体重減少は、炎症性サイトカインによる食欲抑制と筋肉・脂肪分解が原因です。

慢性リンパ性白血病が疑われる場合、まずは内科を受診しましょう。

病型分類で高リスク群であれば、治療を考慮します。

現在、分子標的治療薬が標準治療として選ばれることが多くなっています。

慢性リンパ性白血病の治療薬には、BTK阻害薬、FCR療法、BCL2阻害薬が使用されます。