慢性リンパ性白血病と小リンパ球性リンパ腫の違いはなんですか?
同一細胞の腫瘍ですが、前者は血液中に後者はリンパ組織に腫瘍細胞が集まります。
WHOの分類では、慢性リンパ性白血病(CLL)は小型な成熟B細胞からなるリンパ腫で、CD5とCD23という分子を細胞に同時にもつことが多いとされます。
このリンパ腫の細胞が血液中に5000/μl以上のものをCLLと定義しています。
小リンパ球性リンパ腫(CLL)は同じ病気ですが、血液中のリンパ腫の細胞が5000/μl未満で、リンパ節、脾臓などに集合する場合にSLLと診断されます。
すなわち、CLLとSLLは同一の細胞の腫瘍であり、リンパ腫細胞が主に末梢血や骨髄に集合したものをCLL、リンパ節や脾臓などに集まったものがSLL だと言えます。
公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
慢性リンパ性白血病
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
「慢性リンパ性白血病」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
原因不明で、50歳以上に多く、女性より男性が多いのが特徴です。欧米では頻度の高い白血病ですが、我が国ではまれです。
慢性リンパ性白血病の初期症状と末期症状は、それぞれどのようなものですか?
ゆっくりと進行し、初期は症状がありません。進行すると、貧血、リンパ節の腫れ、体重減少、倦怠感、発熱などが現れます。
慢性リンパ性白血病の進行速度はどのくらいですか?
多くはゆっくりと経過しますが、一部に進行が早い場合があります。
慢性リンパ性白血病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
慢性リンパ性白血病が疑われる場合、まずは内科を受診しましょう。
慢性リンパ性白血病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
慢性リンパ性白血病はどのタイミングで治療を行いますか?
病型分類で高リスク群であれば、治療を考慮します。
慢性リンパ性白血病はどのような治療を行いますか?
現在、分子標的治療薬が標準治療として選ばれることが多くなっています。
慢性リンパ性白血病の余命はどのくらいですか?
低リスクの状態であれば、10年以上の余命がありますが、高リスクになりますと、余命は短くなります。
B-CLLとはなんですか?
B細胞性慢性リンパ性白血病を指します。
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。