慢性リンパ性白血病はどのタイミングで治療を行いますか?
病型分類で高リスク群であれば、治療を考慮します。
慢性リンパ性白血病は経過の長い病気で、診断後すぐに治療を行わなくても日常生活に影響しないことが多いことがわかっています。
また、高齢な患者さんが多く、治療に関連する死亡リスクが高いため、治療開始時期は慎重に判断されます。
活動性病変のない早期の慢性リンパ性白血病患者さん(改訂Rai分類の低または中間リスク、Binet分類のAまたはB期)は、早めに治療を行っても生存期間は延長しないため、治療を開始せず経過観察を行います。
進行期の慢性リンパ性白血病患者さん(改訂Rai分類の高リスク、Binet分類のC期)、もしくは慢性リンパ性白血病が原因の全身症状や赤血球・白血球・血小板減少、肝脾腫やリンパ節の腫れ、急速なリンパ球増加、ステロイド抵抗性の自己免疫性血球減少症などが出現した場合に治療を開始します。
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最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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