急性腎不全の場合、余命はどれくらいですか?
急性腎不全の長期予後は不良であることが示唆されています。
急性腎不全の余命は、重症度や基礎疾患、 治療状況によって異なります。
余命年数を答えることは難しいですが、急性腎不全を起こした患者さんは、退院後も死亡リスクが高く、10年生存率は腎不全を発症していない患者さんよりも低下し、長期生命予後はよくないことが示唆されています。
院内発症と院外発症で、生命予後が異なるとされています。院内発症で死亡率が2.79倍と高く、重症度も高いものでした。
腎不全の分類ごとにも生命予後が異なることも指摘されています。腎性腎不全のほうが、腎前性腎不全よりも3.63倍、院内死亡率が高いことが示唆されています。
しかし、腎前性腎不全が生命予後に影響を与えないということではありませんので、いずれであっても適切に対応が必要です。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
AKI(急性腎障害)診療ガイドライン作成委員会. AKI(急性腎障害)診療ガイドライン2016. 東京医学社. 2016
Sawhney S et al. Long-term prognosis after acute kidney injury (AKI): what is the role of baseline kidney function and recovery? A systematic review. BMJ Open . 2015, 5, .
Perinel S et al. Transient and Persistent Acute Kidney Injury and the Risk of Hospital Mortality in Critically Ill Patients: Results of a Multicenter Cohort Study. Crit Care Med. 2015, 43, e269-275.
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