副乳が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
乳腺外科や形成外科など、乳房や腫瘤の診療を行う専門の医療機関を受診してください。
【受診が必要な理由】
副乳(ふくにゅう)の組織は正常な乳腺組織ですが、副乳は主に脇の下にしこり(皮下腫瘤)として現れるため、そのしこりが単なる副乳組織なのか、あるいは治療が必要な病変なのかを区別するための専門的な診断が必要です。
【適切な専門科】
副乳や副乳に生じた病変の検査・診断・治療を行う主な専門科は以下の通りです。
1. 乳腺外科(または外科)
- 副乳に見つかったしこりが、癌化していないか、他の病気ではないかを調べます。
- 乳腺の専門家として、超音波検査や組織の一部を調べる検査(生検)などを実施し、悪性が疑われた場合の確定診断や手術治療(局所広範囲切除術など)を行います。
2. 形成外科
- 副乳は「生まれつきの病気」の一つとして形成外科で扱う疾患に含まれています。
- 症状があり治療が必要な場合や、切除手術が必要と判断された場合に対応します。
【診断と治療の進め方】
副乳が疑われる場合、医師は全身検索を行い、しこりが副乳の組織であることを確認するとともに、他の臓器からの転移ではないことや、周囲に正常な乳腺組織があることなどを確認して診断します。外科的な治療が必要かどうかは、痛みや腫れ、悪性化の懸念など、医学的な必要性に基づいて医師が判断します。
副乳について、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
日本形成外科学会.“副乳”..https://jsprs.or.jp/general/disease/umaretsuki/kyobu/fukunyu.html,(参照 2025-12-10).
Hyo Soon Lim et al.“Sonographic Findings of Accessory Breast Tissue in Axilla and Related Diseases”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28370098/,(参照 2025-12-10).
大西 英二ほか.“腋窩に発生した副乳癌の1例”.内分泌甲状腺外会誌.https://www.researchgate.net/publication/342548292_A_case_of_axillary_accessory_breast_cancer/fulltext/5efab48ca6fdcc4ca43d8f43/A-case-of-axillary-accessory-breast-cancer.pdf?origin=scientificContributions,(参照 2025-12-10).
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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