副乳ではどのような症状がありますか？

【ホルモンの影響で症状が出現】

副乳は、乳房以外の場所に存在する正常な乳腺組織です。そのため、通常の乳房と同じように女性ホルモンの影響を受けます。無症状のこともありますが、思春期以降、特にホルモンの変動が大きい時期に症状を感じやすくなります。

【主な症状】

1. 痛みと腫れ（疼痛と腫脹） 月経前や月経中にホルモンの影響を受け、副乳がある部分（主に脇の下）が張ったり、痛んだり、腫れたりします。
2. 妊娠・授乳期による変化 妊娠中や特に授乳期には、ホルモン（エストロゲン、プロゲステロンなど）の影響が強くなるため、副乳組織がさらに発達し、大きく腫れることがあります。このとき、乳汁の分泌により乳管が目立つようになることもあります。
3. しこり（腫瘤） 触れることができる塊として副乳組織自体が現れることがあります。このしこりには、通常の乳房にできる病気と同じものが発生する可能性があります。例えば、良性の線維腺腫、線維嚢胞性変化、またはまれに副乳癌などです。

【日常生活への影響】

副乳が大きく腫れたり痛んだりすると、腕の動きが制限されたり、衣服との摩擦による刺激を感じたりして、日常生活に支障をきたす場合があります。