副乳が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

痛みや腫れ、しこりの自覚があれば受診が推奨されます。

【受診が必要な主な目安】

副乳(ふくにゅう)は、組織そのものが正常な乳腺と同じであるため、特に症状がないことも多くあります。しかし、以下のいずれかの変化や自覚症状が出た場合は、専門の医療機関(乳腺外科など)を受診することが推奨されます。

痛みや腫れを感じた場合

副乳組織はホルモンの影響を受けるため、月経周期や妊娠・授乳に伴って、痛み(疼痛)や腫れ、炎症などの自覚症状が現れることがあります。これらの症状が続き、日常生活や仕事に支障をきたす場合は、治療の対象となります。

しこり(腫瘤)を触知した場合

脇の下などに触れることのできる塊(しこり)を新しく自覚した場合。これは副乳組織そのものかもしれませんが、通常の乳房と同様に、副乳に良性あるいは悪性の病変(副乳がん)が発生する可能性があります。

悪性化の懸念がある場合

しこりが発見され、将来的な副乳がんのリスクや悪性の疑いがある場合は、病変がないか確認するために検査が必要です。

【その他】

副乳の切除手術が必要かどうかは、問題を引き起こしているか、または医学的な必要性があるか(例えば、大きく腫大して日常生活に支障がある場合など)に基づいて判断されます。

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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

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