副乳は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
症状がなければ薬物治療は行いません。
【副乳の治療の基本】
副乳(ふくにゅう)は、本来の乳房以外の場所(主に脇の下)に残った乳腺組織のことで、組織そのものは正常な乳腺組織と類似しています。そのため、痛みや腫れなどの症状がなく、医学的な問題が認められない場合は、特別な薬物治療は行わず、経過観察が基本となります。
【薬物治療が行われるケース(副乳癌の場合)】
副乳組織にも、通常の乳房と同じく良性および悪性の病変が発生する可能性があります。副乳にがん(副乳がん)が発生した場合、治療は通常の乳がんに準じて行われます。
【外科的治療が必要な場合】
薬物療法ではなく、外科的切除(手術)が必要となるのは、月経周期に伴う疼痛や腫れがひどいなどの自覚症状があり、治療が必要な場合や、悪性化の懸念がある場合です。
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(参考文献)
日本形成外科学会.“副乳”..https://jsprs.or.jp/general/disease/umaretsuki/kyobu/fukunyu.html,(参照 2025-12-10).
Hyo Soon Lim et al.“Sonographic Findings of Accessory Breast Tissue in Axilla and Related Diseases”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28370098/,(参照 2025-12-10).
大西 英二ほか.“腋窩に発生した副乳癌の1例”.内分泌甲状腺外会誌.https://www.researchgate.net/publication/342548292_A_case_of_axillary_accessory_breast_cancer/fulltext/5efab48ca6fdcc4ca43d8f43/A-case-of-axillary-accessory-breast-cancer.pdf?origin=scientificContributions,(参照 2025-12-10).
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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