副乳が痛いのはなぜですか？

【副乳が痛む理由：通常の乳房と同じくホルモンの影響を受けるため】

副乳（ふくにゅう）とは、本来の乳房以外の場所にある乳腺組織のことで、多くは脇の下（腋窩）にあります。この副乳の組織は、通常の乳房の組織と同じように、体内で分泌される女性ホルモン（エストロゲンやプロゲステロンなど）の影響を受けます。

【生理的な変化による痛み】

痛みの主な原因は、このホルモンの影響による生理的な変化です。

月経周期の変化

生理前や月経中に、副乳が腫れたり、押すと痛い（圧痛）と感じたりすることがあります。

妊娠・授乳期の変化

妊娠や授乳期には、ホルモンの働きが強まることで副乳の組織が大きく発達し、腫れや痛みを伴うことがあります。これらの痛みや腫れが強く出て、日常生活に支障をきたすほどであれば、治療が必要な医学的な問題として判断されることがあります。

【病気が原因となっている可能性】

非常にまれですが、通常の乳房に発生する病気が副乳に発生し、痛みを引き起こしている場合もあります。

良性のしこりや炎症

良性の線維腺腫や、炎症などが起こることがあります。

副乳がん

乳がん（副乳がん）が発生する可能性もありますが、これは比較的まれです。痛みやしこりがある場合は、それが良性か悪性か、あるいは生理的な変化なのかを診断するために、必ず専門の医療機関を受診しましょう。