全身性エリテマトーデス(SLE)の原因を教えてください。
抗核抗体という自己抗体によってできた免疫複合体が、全身に沈着することにより症状を引き起こします。
全身性エリテマトーデス(SLE)の原因は、遺伝的素因と環境因子が複雑に相互作用し、免疫の異常を引き起こすことが中心です。
もともと免疫調節遺伝子の異常が関与する方もいますが、環境要因の影響が重要です。環境要因としては、紫外線曝露、ウイルス感染、喫煙、粉塵などが発症リスクを高めます。
これらの因子が遺伝的素因を持つ人に作用することで、抗核抗体や抗ds-DNA抗体などの自己抗体が産生されます。これによって免疫調節機構の破綻、I型インターフェロンの過剰産生、免疫複合体という構造を作り、組織に沈着することが障害の原因です。
以上のように、SLEの原因は多因子性であり、遺伝・環境・免疫の異常が複合的に関与しています。検査や診断の観点では、これらの異常を反映する自己抗体や補体、血球減少などの検査所見が重要な手がかりとなります。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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