全身性エリテマトーデス(SLE)ではどのような検査を行いますか?
血液検査や尿検査、画像検査を行います。障害された臓器の生検を行うこともあります。
全身性エリテマトーデス(SLE)の診断・評価においては、抗核抗体検査が最初に推奨されます。ANAが陽性であれば、さらに詳細な自己抗体検査を行います。具体的には、抗dsDNA抗体、抗Sm抗体、抗リン脂質抗体などを測定します。抗dsDNA抗体は、疾患活動性や腎炎の評価にも用いられます。
また、補体(C3, C4)の低下は疾患活動性の指標となります。血液検査では、貧血、白血球減少、血小板減少などの血球減少症も評価します。腎障害が疑われる場合は、尿検査(蛋白尿、血尿、尿沈渣)や腎機能(クレアチニン)の測定が必要です。腎炎が疑われる場合は腎生検も考慮されます。
その他、抗Ro/SSA抗体、抗La/SSB抗体、抗RNP抗体なども補助的に測定され、臨床像の特徴付けや合併症の評価に役立ちます。
SLEは多臓器疾患であるため、臨床症状に応じて胸部X線、心エコー、神経学的評価なども追加されます。診断にあたっては、感染症や悪性腫瘍などの鑑別も重要です。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
Siegel CH et al. Systemic Lupus Erythematosus: A Review. JAMA. 2024, 331, 1480–1491.
Pisetsky DS. Unique Interplay Between Antinuclear Antibodies and Nuclear Molecules in the Pathogenesis of Systemic Lupus Erythematosus. Arthritis Rheumatol. 2024, 76, 1334-1343.
Nicola S, et al. Relationship between clinical manifestations and serological profile in patients affected by Systemic Lupus Erythematosus. Front Immunol. 2024, , 1390642.
肝型糖原病(指定難病257).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/53(参照 2025-08-26)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
全身性エリテマトーデス(SLE)
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです