全身性エリテマトーデス(SLE)の活動性指標を教えてください。
SLEDAIやBILAGなど、疾患の活動性がどの程度かを評価する指標があります。
全身性エリテマトーデス(SLE)の疾患活動性を評価する指標には、主に「臨床症状」と「血液検査の異常」が用いられます。
具体的には、抗ds-DNA抗体の上昇や補体(C3、C4)の低下が、病気が活発になっているサインとして重要です。これらは、体の免疫が自分自身を強く攻撃している状態を反映し、腎臓や脳、心臓などの重要な臓器障害や突然死リスクの評価にも役立ちます。
また、尿検査での蛋白尿や血尿、血液検査での白血球・血小板の減少も活動性の指標です。臨床的には、発熱、関節痛、皮膚の発疹、胸膜炎や心膜炎などの症状が現れると、疾患活動性が高いと判断されます。
これらの指標は、SLEの活動性を総合的に評価するためのスコア(SLEDAI-2K、BILAGなど)にも組み込まれており、治療方針や予後の判断に活用されています。特に抗ds-DNA抗体の上昇と補体の低下は、腎炎や重篤な合併症のリスクが高まるため、定期的なモニタリングが推奨されています。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
Inês LS, et al. What is the best instrument to measure disease activity in SLE? - SLE-DAS vs Easy BILAG. Autoimmun Rev. 2024, 23, 103428.
Banjari M, et al. Improving measures of disease activity in systemic lupus erythematosus. Expert Rev Clin Immunol. 2023, 19, 193-202.
Ceccarelli F, et al. Assessment of disease activity in Systemic Lupus Erythematosus: Lights and shadows. Autoimmun Rev. 2015, 14, 601-8.
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