鉄欠乏性貧血はどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
鉄欠乏性貧血は治療開始から6~8週間で改善し、貯蔵されていた鉄の補充にさらに3~4ヶ月要します。
鉄欠乏性貧血の治療では、まず鉄欠乏の原因を特定し、その治療を並行して行う必要があります。
女性では過多月経や子宮筋腫が主な原因であり、婦人科的な検査が必要です。
一方、男性や閉経後の女性では消化管出血が主因で、特に高齢者では胃がんや大腸がんが隠れている可能性があります。痔や血栓症予防薬の影響で消化管出血が起こる場合もあります。
治療の第一選択は経口鉄剤の服用です。鉄剤開始後、数日で網赤血球が増加し、7~10日で最高値に達します。ヘモグロビンは1~2週間で上昇し、6~8週間で正常値に戻ります。
しかし、貧血が消失しても体内に貯蔵されていた鉄は枯渇しているため、さらに3~4ヶ月鉄剤を継続する必要があります。この期間を経て貯蔵鉄が十分に補充され、貯蔵鉄の指標であるフェリチン値が25ng/ml以上になることで治療が完了します。
鉄剤中止後も再発を防ぐため、数ヶ月から1年以内に血液検査を行います。特に過多月経や消化管出血が原因の場合、再発することがあり、根本的な治療が難しい場合は鉄剤を長期間使用することもあります。
治療中は消化器症状などの副作用がみられることがあるため、担当医と相談しながら治療を継続していただきたいと思います。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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