原発性骨粗鬆症の原因は何がありますか?
加齢や閉経によるホルモン低下が主な原因です。骨吸収が骨形成を上回り骨密度が低下、骨が脆くなります。
原発性骨粗鬆症の主な原因は、加齢に伴う骨代謝の変化と、女性ホルモンの低下です。
骨は常に破壊と再生を繰り返しており、このバランスが保たれることで骨の健康が維持されます。
しかし、加齢とともに骨形成の能力が低下し、骨密度が徐々に減少していきます。特に女性の場合、閉経後にエストロゲンという女性ホルモンが急激に低下します。
エストロゲンは骨吸収を抑制する働きがあるため、その低下によって骨吸収が骨形成を上回り、骨密度が急激に低下します。
このため、閉経後の女性は骨粗鬆症になりやすい傾向があります。
また、カルシウムやビタミンDの摂取不足、運動不足、喫煙、過度の飲酒なども、骨密度低下を加速させる要因となります。
これらの要因が複合的に作用することで、骨の微細構造が劣化し、骨がもろくなり、骨折のリスクが高まります。
原発性骨粗鬆症は、特定の病気や薬剤が原因となる続発性骨粗鬆症とは異なり、加齢やホルモンバランスの変化など、避けられない生理的な変化が主な原因となるため、予防や早期発見が特に重要となります。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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