ALPの年齢別基準値と低ホスファターゼ症の関係を教えてください。
ALPの基準値は以下の通りです。低ホスファターゼ症の診断では、年齢・男女別で基準値が変わります。
ALPの値は年齢によって変動し、通常、小児期や思春期では成人と比べて高い値を示します。また、性別によっても異なります。
例えば、小児期・思春期でのALPの年齢別・男女別基準値(IFCC法、単位U/L)は、以下となります。
- 1歳:男138.3~468.7、女138.3~451.2
- 5歳:男150.5~420.0、女157.5~420.0
- 10歳:男160.0~507.5、女164.5~507.5
- 15歳:男94.5~420.0、女54.3~315.0
- 20歳:男52.5~143.5、女42.0~119.0
成人では38~113U/L(男女とも)です。
低ホスファターゼ症の診断において、ALPの値が年齢別・男女別の基準値よりも低いことは重要な所見ですが、それ以外にも骨や歯などに現れる症状や家族歴を参考にして総合的に判断し、疑われる場合には遺伝子検査での確定診断が行われます。
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最終更新日:
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
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「低ホスファターゼ症」とはどのような病気ですか?
アルカリホスファターゼ(ALP)という酵素の異常で骨の石灰化が妨げられて骨が弱くなり、さまざまな症状が見られる遺伝性の病気です。
低ホスファターゼ症の原因や考えられる症状には何がありますか?
遺伝子の異常によってアルカリフォスファターゼ(ALP)という酵素の働きが悪くなることが原因です。骨や歯が弱くなり、骨折や歯が抜けるといった症状が見られます。
低ホスファターゼ症には初期症状はありますか?
発症する年齢によって見られやすい初期症状が異なります。
低ホスファターゼ症の場合、主にどのような治療をしますか?
不足したALPを補充する薬を注射します。
低ホスファターゼ症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?
子どもは小児科を、成人はまずは整形外科を受診しましょう。4歳未満では、乳歯の脱落やけいれんなどが受診の目安になります。
低ホスファターゼ症のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
低ホスファターゼ症で見られる特徴的な血液検査の結果はありますか?
血液検査でALPの値が低くなることが特徴です。また、保険適用の検査ではありませんが、ピロリン酸の値が高くなることも多いです。
乳歯の生え変わりが早い場合、低ホスファターゼ症の可能性はありますか?
4歳未満で乳歯が自然に抜けてしまい、その後すぐに永久歯が生えてこない場合、可能性が高いです。
ALPの値が低いとどうなりますか?
低ホスファターゼ症の疑いは高まりますが、亜鉛やマグネシウムの不足やステロイドといった薬の使用が原因でALPの値が低くなることもあります。
低ホスファターゼ症になった場合、寿命はどのくらいですか?
病気のタイプによって、生命予後は大きく異なります。
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