冠攣縮性狭心症

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最終更新日

冠攣縮性狭心症の症状にはどのようなものがありますか?

おだかクリニック 循環器内科 副院長

小鷹 悠二 監修

夜間や朝方の安静時に、胸が締め付けられるような痛みを感じることが多いです。

解説

胸の痛み

冠攣縮性狭心症のよくある症状としては、安静時に起こる胸を締め付けるような痛みが挙げられます。主に夜中や朝方に症状が出ることが多く、痛みは数分から15分程度続くことが多いです。また、胸だけでなく、左肩、首、顎の下や奥歯などにも広がるような痛みや重苦しさを生じることもあります。

胸の痛み以外の症状

胸の痛み以外にも、動悸吐き気めまい、失神などの症状が起こることもあります。また、頻度は多くはありませんが、突然死を引き起こしてしまうケースもあります。

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冠攣縮性狭心症が進行中。発作時の対策と日常の薬の効果は?

冠攣縮性狭心症と診断されてから20年以上経ち、症状が悪化しています。発作時にはニトロペンやツムラ68番、ニトロダームを使い、普段はヘルベッサーやシグマートを飲んでいます。どうすれば良いか教えてください。

質問者のイラスト

70代 / 女性

ご相談ありがとうございます。

現在処方されている薬を飲んでいても、冠攣縮性狭心症の発作(胸の痛み)が頻回にあり、今の治療のままで良いかご心配なさっているという状況でしょうか。

薬を飲んでも攣縮性狭心症の発作が出る場合

冠攣縮性狭心症の基本的な治療は、カルシウム拮抗薬(商品名:ヘルベッサーなど)という薬を定期的に内服し、発作を予防します。禁煙も重要です。これでも不十分な場合、ニコランジル(商品名:シグマート)や硝酸イソソルビドテープ(ニトロダーム)を追加することもあります。また、発作が起きた時にはニトログリセリン(商品名:ニトロペン)というお薬を舌下投与し、症状を緩和します。

一般的に、これらの薬を飲んでいても発作が頻回に起こる場合、以下のような対処を検討することが多いです。

ヘルベッサーなどカルシウム拮抗薬の増量

ただし、副作用で血圧が下がりすぎることがあり、増やせない場合もあります。

スタチンの追加

高コレステロール血症などの脂質異常症がある場合に併用すると、発作の頻度が減ったという報告があります。

デノパミンの追加

これはアドレナリン受容体β1作動薬というお薬です。頻繁に使われるお薬ではありませんが、有効性が報告されており、ガイドラインでも投与を考慮して良い、とされています。

漢方薬の追加

四逆散という漢方薬が、心因性の症状を伴う冠攣縮性狭心症に有効だったという症例報告があります。他に、桂枝茯苓丸、柴朴湯なども有効という症例報告があります。論文による裏付けが十分ではなく、効果を保証するものではありませんが、ガイドラインでは、投与を考慮しても良い、とされています。

心臓以外が原因の痛みの可能性の考慮

例えば、食道痙攣や胃食道逆流症などで胸の痛みが出ている可能性もあります。消化器内科で胸の痛みの原因が心臓以外にないか、相談してみると良いでしょう。他には、不安が強いと胸の痛みを生じる場合があり、身体症状症と呼んでいます。身体症状症が原因の場合は、心療内科で心理療法を行なったり、不安を和らげるお薬を使うことで改善することがあります。 まずは、かかりつけの循環器内科医に相談しましょう。大学病院など高次医療機関の循環器内科へのセカンドオピニオンや、別の原因検索のため消化器内科・心療内科への紹介を希望するのも選択肢です。

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