冠攣縮性狭心症の症状は?冠攣縮性狭心症
監修医師白石 達也東日本橋内科クリニック 内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
冠攣縮性狭心症と診断された人の受診データ(最初に気になった症状・診療科)
最初に気になった症状
受診した診療科
受診して「冠攣縮性狭心症」と診断されたと回答した人が、症状チェックを始めたときに最も気になる症状として選んだものと、受診した診療科のデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
ユビーで症状チェックしたあと、受診して「冠攣縮性狭心症」と診断されたと回答した人(自己申告)が、最も気になる症状として選んでいたのは、胸痛(28%)、胸部絞扼感(8%)、胸部圧迫感(6%)などでした。
受診した診療科は、循環器内科(76%)、内科(17%)、心臓血管外科(2%)の順でした。
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冠攣縮性狭心症とは
「冠攣縮性狭心症」とはどのような病気ですか?
冠動脈と呼ばれる心臓の血管に攣縮(一時的なけいれん)が起こり、心臓の血流が悪くなる病気です。
冠攣縮性狭心症とは、心臓へ血液を運ぶ「冠動脈」が一時的に強く収縮することで血液の流れが悪くなる病気です。必要な血液が心臓の筋肉へ十分に届かなくなることで、胸の痛みなどの症状が起こります。
冠攣縮性狭心症の症状
冠攣縮性狭心症の症状にはどのようなものがありますか?
夜間や朝方の安静時に、胸が締め付けられるような痛みを感じることが多いです。
胸の痛み
冠攣縮性狭心症のよくある症状としては、安静時に起こる胸を締め付けるような痛みが挙げられます。主に夜中や朝方に症状が出ることが多く、痛みは数分から15分程度続くことが多いです。また、胸だけでなく、左肩、首、顎の下や奥歯などにも広がるような痛みや重苦しさを生じることもあります。
胸の痛み以外の症状
胸の痛み以外にも、動悸や吐き気、めまい、失神などの症状が起こることもあります。また、頻度は多くはありませんが、突然死を引き起こしてしまうケースもあります。
冠攣縮性狭心症の原因
冠攣縮性狭心症(異型狭心症)の原因には何がありますか?
喫煙や過労、ストレス、生活習慣の乱れなどが原因となることがあります。
冠動脈がけいれんする原因は、はっきりとはわかっていません。ただし、以下のようなことが原因やきっかけとして関連するとされています。
冠攣縮性狭心症の検査・診断
冠攣縮性狭心症の診断はどのようにして行いますか?
胸の痛みが起こった時の心電図を見た結果や、発作を人工的に引き起こす検査などの結果から診断することが多いです。
冠攣縮性狭心症の診断は、以下の方法によって下されます。
- 胸の痛みがある時の心電図の変化で、血液が心臓へうまく流れていないことを確認する
- 過換気(過呼吸)や心臓カテーテル検査で血管の攣縮(一時的なけいれん)を人工的に引き起こし、血流の低下が見られることを確認する
ただし、これらの検査ではっきりと診断が下せなかったとしても、患者さんの症状や経過、薬の反応などから「冠攣縮性狭心症かもしれない」と考えて治療が進められることもあります。
冠攣縮性狭心症では心電図検査を行いますか?
発作が起こった時に心電図検査で異常を見つけることが診断にあたって重要なため、心電図検査を行います。
冠攣縮性狭心症の発作が起こると、心臓への血流が滞ることで心電図の波形が変わります。冠攣縮性狭心症の診断は、この変化を見つけることで確定することが可能となります。そのため、冠攣縮性狭心症の診断を下す上では、必ず心電図検査を行う必要があります。
冠攣縮性狭心症の治療・対処法
冠攣縮性狭心症に対しては、主にどのような治療をしますか?
生活習慣の改善と、血管を広げる薬剤による治療が行われることが多いです。
冠攣縮性狭心症の治療は、主に生活習慣の改善と薬物療法によって行われます。
生活習慣の改善
禁煙
喫煙は最も大きなリスクとなるため、禁煙が必須です。
飲酒
飲み過ぎは発作を起こしやすくするため、飲酒量には注意が必要です。
過労・精神的ストレスの回避
肉体的・精神的なストレスは冠攣縮性狭心症の大きなリスクとなります。十分な睡眠、規則正しい生活、ストレスを溜め込み過ぎないといったことが重要です。
血糖・脂質・血圧の管理
高血糖や脂質異常症は動脈硬化の原因となり、冠攣縮性狭心症のリスクを高めるため、注意が必要です。
薬物療法
血管拡張剤
主な治療薬として、カルシウム拮抗薬や硝酸剤など、血管を広げる作用のある薬剤を使います。
生活習慣病の治療薬
血圧・脂質・血糖などの異常があれば、それらに対する薬剤を使用します。
その他、動脈硬化によって血管内の空間が狭まることで起こる「器質的狭心症(労作性狭心症)」を合併している場合には、狭くなった血管を広げるカテーテル治療を行うこともあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
冠攣縮性狭心症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?
胸の圧迫感や痛みを感じたら、循環器内科を受診しましょう。場合によっては救急要請や救急外来の受診が必要です。
循環器内科を受診すればよい場合
これまで経験したことのないような胸の痛みなどの症状が出現した場合には、循環器内科を受診しましょう。症状が数分~15分程度で改善し、強い症状(後述)がない場合には、日中に循環器科のクリニックや病院を受診するとよいでしょう。
救急要請や救急外来の受診が必要な場合
以下のような強い症状が見られる場合は、緊急性が高いため、救急要請をするか速やかに救急外来を受診しましょう。
- 胸の痛みが数分~15分経っても改善せず、症状が続いている
- 意識の異常、失神などを伴う
- 冷や汗や嘔吐などを伴う強い痛みがある
- 胸だけでなく、背中やお腹にも強い痛みがある
冠攣縮性狭心症の専門医がいる近くの病院はありますか?
冠攣縮性狭心症の専門医がいる病院を見る冠攣縮性狭心症の経過・予後
冠攣縮性狭心症になった場合の余命はどれくらいですか?
10年後も生存している確率を90%とする報告などがあります。
きちんと治療がなされれば、冠攣縮性狭心症によって亡くなることはあまりありません。発症後10年後も生存している確率は90%に上るとする報告もあります。
ただし、冠攣縮性狭心症によって心筋梗塞になっていたり、危険な不整脈が出ていたりと重症度が高ければ、それに伴って余命も変わってくるため注意が必要です。
冠攣縮性狭心症に関連するその他の質問
冠攣縮性狭心症に前兆はありますか?
発作の前に胸や肩、顎などの軽い苦しさが起こることがあります。
発作の前に、胸や肩、顎などの軽い苦しさが起こることがあります。ただし、これらの症状はすべてのケースで起こるわけではなく、急に胸の痛みなどの冠攣縮性狭心症の症状が起こることもあります。
冠攣縮性狭心症について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「冠攣縮性狭心症」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 朝または真夜中に胸が痛くなりますか?
- 胸が締め付けられるような痛みがありますか?
- 胸の痛みはありますか?
- 冷や汗をかいていますか?
- 胸がどきどきしていますか?
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この記事の監修医師
白石 達也 先生
東日本橋内科クリニック 内科・循環器内科
京都大学医学部卒。田附興風会医学研究所北野病院で臨床研修、仁生社江戸川病院で循環器内科医として勤務。Ubie社での勤務を経て、東日本橋内科クリニック院長。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03