レビー小体型認知症は治りますか?
レビー小体型認知症を根本的に治す治療法は現時点では確立されていませんが、薬物治療や非薬物療法で症状を和らげることは可能とされています。
レビー小体型認知症は治る病気?現在の治療の考え方
レビー小体型認知症は、脳の神経細胞にレビー小体というたんぱく質がたまることで起こる認知症の一種です。現時点では、レビー小体そのものを取り除いたり、病気の進行を完全に止めたりする根本的な治療法は確立されていません(日本神経学会)。そのため、それぞれの症状を和らげる「対症療法」を組み合わせて治療を行うことが基本となります。
レビー小体型認知症の薬物治療
レビー小体型認知症の薬物治療では、症状に応じて以下のような薬が使われます。
- 認知機能の低下に対して:コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル)が用いられます。ドネペジルはレビー小体型認知症にも保険適用があり、認知症の進行を一定期間遅らせる効果が期待されています(健康長寿ネット「認知症の薬物療法」)
- パーキンソン症状に対して:手足のふるえや体のこわばりといった運動症状には、抗パーキンソン病薬が使われることがあります
- 幻視や妄想などの精神症状に対して:症状が強い場合には、少量の抗精神病薬が慎重に使われることがあります(認知症疾患診療ガイドライン2017)
レビー小体型認知症の非薬物療法・リハビリ
薬物治療に加えて、日常生活の中での非薬物療法も大切です。散歩や軽い体操などの適度な運動は、パーキンソン症状による運動能力の衰えを遅らせる効果が期待されています(健康長寿ネット「レビー小体型認知症」)。また、ご本人が安心して過ごせるよう、生活環境を整えることも症状の安定につながるとされています。
レビー小体型認知症の治療で気をつけること
レビー小体型認知症の方は、抗精神病薬に対して過敏に反応しやすいことが知られています。少量の薬でも強い副作用が出ることがあるため、薬の種類や量は慎重に調整する必要があります(健康長寿ネット「レビー小体型認知症」)。また、抗パーキンソン病薬は精神症状を悪化させ、向精神薬は運動症状を悪化させる可能性があるため、薬剤の調整には専門的な判断が求められます。症状の変化が気になるときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
レビー小体型認知症について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
レビー小体型認知症について、気になる症状はありますか?
もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
日本神経学会監修. 認知症疾患診療ガイドライン2026(第7章 Lewy小体型認知症). 医学書院. 2026
公益財団法人長寿科学振興財団.“レビー小体型認知症”.健康長寿ネット.https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/ninchishou/lewy.html,(参照 2026-07-22).
公益財団法人長寿科学振興財団.“認知症の薬物療法”.健康長寿ネット.https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/ninchishou/yakubutsu.html,(参照 2026-07-22).
日本神経学会.“(疾患・用語編) レビー小体型認知症”..https://www.neurology-jp.org/public/disease/lewy.html,(参照 2026-07-22).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
公開日:
最終更新日:
編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
Q作成
医師執筆/監修
QAレビュー
公開
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
