術後創部感染を放置するとどうなりますか?
感染が創部から周囲へと広がり、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
術後創部感染を放置すると、感染がより重症化してさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
術後創部感染とは、手術後に細菌感染症を起こしてしまった状態です。手術の目的部位そのものである深い部位に細菌感染症を生じる場合もあれば、縫った皮膚やその近くの浅い部位に細菌感染症を生じる場合もあります。
一般的に深い部位の感染症では、手術そのものをやり直す必要が生じる可能性もあり、重症な場合があります。
細菌感染症は、抗生物質による治療や膿を出してきれいにする(=排膿する処置)ことがが必要です。
治療を行わず感染が重症化してしまうと、血液を通じて全身に広がる敗血症を引き起こすこともあり、これは多臓器不全による命の危険にもつながる可能性がある状態です。
この病気は、早く気づき、早く治療を行うことが何よりも重要です。
一般的に創部感染が進行すると、創部の痛みや腫れがみられます。続いて発赤が悪化して膿が出る量も増えることがあります。さらに悪化すると、発熱や全身倦怠感などの全身症状が現れることもあります。
これらの状況に気がついたら、すぐに医師に伝えることが重要です。
感染が放置されて範囲が拡がると、筋肉や骨にまで影響が及ぶ可能性があります。
例えば骨にまで細菌感染が拡がると、骨髄炎という病気になります。これは治療が長期化したり、手術が必要になったりする病気です。
特に、糖尿病や免疫機能が低下している患者さんの場合は、感染が重症化しやすいことが知られており、注意が必要です。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
草地信也. 術後感染の治療と管理. 日本消化器外科学会教育集会. 2009, , 13-18.
Lisa MacGregor et al.“臨床現場における創感染: 国際コンセンサス”.International Wound Infection Institute.https://woundinfection-institute.com/wp-content/uploads/2021/06/wound_inf_japanese.pdf,(参照 2025-03-17).
黒上 朝子.糖尿病患者がかかりやすい感染症(2/3).KANSEN JOURNAL,http://www.theidaten.jp/wp_new/20081124j-6-2/(参照 2025-03-17)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
術後創部感染
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ