鼓腸の場合、主にどのような治療をしますか？

鼓腸の場合、原因に応じて下剤の調整を行うほか、食事、運動療法も有効です。

原因として、大きく腸の動き、腸の内容物、症状の感じ方の3つの要素があり、大まかな原因に応じて治療を考えていきます。

まず多いのが、腸の動きが悪い場合です。このような場合には、腸を動かす刺激性の下剤を一時的に使い、腸の蠕動運動を促進することで症状の改善が期待できます。

次に、硬い便が詰まってガスが逃げづらくなっている場合です。このような場合には便を軟らかくするような下剤を処方して、つっかえになっている便を出すことで治療を行います。

最後に症状の感じ方です。お腹の張りの感じ方は人によって大きく異なり、客観的には強く張っているのに、あまりつらく感じていないこともあれば、軽い張りであってもつらく感じる場合もあります。特にストレスがあると、症状が強く感じられやすいということもわかっており、原因になっているストレスの除去が、症状の改善に有効であることも少なくありません。

このように、原因によって治療の方向性は異なります。消化器内科で適切な検査、問診を行い、これら原因に応じた治療を行います。