骨髄異形成症候群 (MDS)の場合、主にどのような治療をしますか?
症状に応じた対症療法、薬物療法や化学療法を行います。治癒を得るには造血細胞移植が必要になります。
骨髄異形成症候群(MDS)の治療は、患者さんの年齢、全身の健康状態、病気の進行度、およびMDSのより細かい分類に基づいて以下のような治療が行われます。
対症療法(症状を和らげる治療)
息切れや疲れやすさなどの貧血症状や、血の出やすさがある場合、赤血球や血小板の輸血を行うことで現在の症状を和らげます。
薬物療法
アザシチジンという薬剤を用いて治療することがあります。染色体の検査で5番染色体に異常が判明している場合は、レナリドミドという薬剤が使用されることがあります。
化学療法(抗がん剤を用いる治療)
病気が進行している場合や、急性骨髄性白血病(AML)というさらに深刻な病気になってしまう可能性が高い場合に行われることがあります。
造血細胞移植
自分が持っている血液の元となる幹細胞とドナーから譲り受けた幹細胞を入れ替える治療です。造血細胞移植は治癒を期待できる唯一の治療法です。しかし、体への負担がかなり大きく、治療を行うかどうかは慎重に判断することが重要です。
公開日:
最終更新日:
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
(参考文献)
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骨髄異形成症候群 (MDS)
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