過眠症と昼寝中の金縛りに関係はありますか?
過眠症の一種であるナルコレプシーでは、昼寝中にも金縛り(睡眠麻痺)が起こりやすいです。
一般的に「金縛り」と呼ばれる現象は、医学的には「睡眠麻痺(すいみんまひ)」と言います。これは、睡眠中に意識ははっきりしているのに、体を動かそうとしてもまったく動かせない状態のことです。この睡眠麻痺は、健康な人にも生じますが、過眠症の中でも、特に「ナルコレプシー」の患者さんでもよく見られる特徴的な症状のひとつです。
ナルコレプシーでは、睡眠と覚醒の切り替えがうまくいかず、「レム睡眠」という特殊な眠りが不適切なタイミングで現れます。レム睡眠中は、脳は活動して夢を見ていますが、体の筋肉は完全に力が抜けて弛緩(しかん)しています。このレム睡眠中に意識だけがはっきりと目覚めてしまうと、「意識はあるのに体が動かない」という睡眠麻痺の状態を体験するのです。
ナルコレプシーの患者さんは、夜間の睡眠時だけでなく、日中の昼寝の際にも、寝入ってすぐにこのレム睡眠状態に入りやすいという特徴があります。そのため、昼寝の最中や目覚めの際に睡眠麻痺を経験することが珍しくありません。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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