過眠症だと眠くないのに寝てしまうことはありますか?
はい、眠気を自覚しないまま、意図せず眠ってしまい、その間の記憶がないことがあります。
過眠症、特にナルコレプシーの患者さんでは、「眠い」というはっきりとした感覚がないにもかかわらず、意図せず眠ってしまうことがあります。これは「自動症(じどうしょう)」と呼ばれる症状です。
自動症とは、強い眠気に抵抗しながら作業や会話などを続けているうちに、本人が気づかないままに眠ってしまい、その間の行動をまったく覚えていない状態を指します。例えば、会議中にメモを取っていたはずが、あとで見返すと意味不明な文字や図形が書かれていたり、会話をしていたのにその内容をまったく覚えていなかったりします。本人は起きて活動していたつもりなので、「眠くないのに寝ていた」あるいは「記憶が飛んだ」という感覚になります。
これは、覚醒と睡眠の切り替えが不安定になることで、脳の一部は起きていて行動を続けているのに、意識や記憶を司る部分は眠っているという、非常に特殊な状態になっているために起こります。このように、本人の意思や自覚とは関係なく睡眠状態に陥ってしまうのが、過眠症の特徴のひとつです。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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