過眠症の診断基準を教えてください。
日中の過度の眠気が3ヶ月以上続き、睡眠不足や他の病気が原因でないことが基準です。
過眠症の診断は、主に「睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)」などの国際的な基準に基づいて行われます。主なポイントは以下の通りです。
まず、夜間に十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中に過度の眠気が少なくとも3ヶ月間、ほぼ毎日続くことが必要です。
次に、その眠気が睡眠不足や、睡眠時無呼吸症候群などの他の睡眠障害、うつ病などの精神疾患、薬物の影響によるものではないことが重要です。
診断を確定するためには、専門医療機関での客観的な検査が不可欠です。
1〜2日入院して睡眠の質を調べる終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)で他の病気を除外し、日中の眠気の程度を測定する反復睡眠潜時検査(MSLT)で、平均睡眠潜時(眠りにつくまでの時間)が一定時間以下であることなどが具体的な指標となります。
これらの問診や検査結果を専門医が総合的に判断し、診断を下します。
過眠症は比較的めずらしい疾患で、単に睡眠不足だったり、睡眠時無呼吸症候群が隠れていたりすることがほとんどです。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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