指しゃぶりの治療や予防方法には何がありますか?
指しゃぶりは自然にやめることが多く、治療より環境調整や歯科指導で予防します。
指しゃぶりは通常は治療を必要としませんが、長期化する場合には対策が必要です。環境調整や歯科指導で予防します。
指しゃぶりは、無理にやめさせるとストレスや不安を招くことがあるため、まずは成長に任せるのが基本です。一方で、長期間この習慣が続くと歯並びなどに影響を及ぼす可能性があり、また、やめさせるのも難しくなります。以下のような工夫で、ゆるやかに介入することが推奨されます。
環境調整
指しゃぶりを抱っこや、ぬいぐるみ、毛布などで代替し、安心できる環境を整えます。
行動療法
静かに話し合い、子ども自身が指しゃぶりの習慣に気付くよう手助けします(年長児)。指しゃぶりを特定の時間(就寝時のみなど)に制限し、徐々に頻度を減らす方法もあります。
物理的な予防
夜間に包帯や絆創膏を巻く、無害で苦い味のマニキュアを塗る(年長児)、視覚的なリマインダーとしてリボンを親指の周りに結ぶなどの工夫があります。
歯科的指導
4~5歳以降も続く場合は、歯科で歯並びへの影響を確認し、必要に応じて指しゃぶり防止用の装具や、家庭での声かけ方法を指導してもらいます。
家庭では、いつ、なぜ指しゃぶりをするのか(不安、退屈、ストレス、就寝前など)をよく観察し、無理なくやめられる工夫を少しずつ取り入れましょう。指しゃぶりをやめさせることよりも、子どもの安心感や発達を尊重することが大切です。罰や叱責は逆効果で、励ましたり、指しゃぶりをせずに過ごせたらシールを貼る、褒めるといった対応のほうが効果的です。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
Borrie FR et al. Interventions for the cessation of non-nutritive sucking habits in children. Cochrane Database Syst Rev. 2015, 2015, CD008694.
Gao C et al. Association between Non-nutritive sucking habits and Anterior open bite: A systematic review and meta-analysis. BMC Oral Health. 2025, 25, 1124.
小児科と小児歯科の保健検討委員会.“指しゃぶりについての考え方”.日本小児歯科学会.https://www.guide.metro.tokyo.lg.jp/trouble/tsume/pdf/06_01.pdf,(参照 2025-10-02).
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