指しゃぶりをやめさせる方法はありますか？またグッズはありますか？

指しゃぶりをやめさせるために、以下のような工夫やグッズがあります。

環境や習慣の調整

不安や退屈がきっかけになる場合は、代わりに安心できる毛布やぬいぐるみを用意する、特定の時間 (昼寝や就寝時など) のみに制限し、徐々に時間を減らしていく、工作・スポーツ・遊びなどの手を使う活動を積極的に取り入れて気をそらす、などの工夫があります。

歯科用の装具

歯科では、指しゃぶりをやめやすくするためのマウスピース型装具や、指に装着して吸う動作を阻止する器具が使われることがあります。永久歯が生える前の5～6歳頃までに使用することが多いです。

声かけや報酬法

「今日は指しゃぶりしなかったね」とほめる、シールで達成を記録するなど、前向きな声かけで習慣を減らす方法もあります。

物理的な予防法

安全で苦い味のマニキュアを親指に塗る（年長児）、特に夜間に包帯や絆創膏、手袋をつけることなどで夜間の指しゃぶりを防ぐことができます。

指しゃぶりは多くの乳幼児で自然に見られる行動です。無理にやめさせるとストレスになることがあるため、子どもが成長して自分でやめるのを待つのが基本です。罰や叱責、プレッシャーを与えることは、不安を増大し、かえって指しゃぶりを悪化させる可能性があります。家庭では、安心感を与えつつ少しずつ習慣を減らすことがポイントです。長期間続く場合や歯並びへの影響が心配な場合には、小児科や歯科で相談することで、子どもに負担の少ないやめ方や装具の利用法を指導してもらえます。