指しゃぶりは発達障害と関係がありますか?
指しゃぶりは通常は正常な発達行動ですが、まれに発達障害で繰り返されることがあります。
ほとんどの子どもにとって、指しゃぶりは正常な発達行動であり、発達障害と直接的に結びつくことは少ないですが、まれに発達障害が背景にある場合もあります。
指しゃぶりは、乳幼児に非常によく見られる自然な行動で、ほとんどの場合は発達障害とは無関係です。生後数ヶ月から始まり、成長とともに自然にやめることが多く、自己慰安や安心感を得る手段として理解されています。
ただし、まれに発達障害と関連して指しゃぶりが見られる場合があります。例えば、自閉スペクトラム症の一部では、口や手に特定の動作を繰り返す行動(常同行動)として、指しゃぶりが長期間続くことがあります。この場合、指しゃぶりだけで発達障害を診断することはできませんが、他の発達上の特徴や行動パターンと合わせて観察することが重要です。
指しゃぶり自体は通常、発達や健康上の問題にはなりませんが、長期間強く続く場合は、歯並びや咬み合わせに影響することがあります。また、かみ合わせの異常によって、舌足らずな発音となったり、口呼吸が目立つようになる場合もあります。家庭では無理にやめさせるより、安心感を与えつつ観察することを基本とし、心配な場合は小児科や発達相談窓口で相談すると安心です。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
Borrie FR et al. Interventions for the cessation of non-nutritive sucking habits in children. Cochrane Database Syst Rev. 2015, 2015, CD008694.
Gao C et al. Association between Non-nutritive sucking habits and Anterior open bite: A systematic review and meta-analysis. BMC Oral Health. 2025, 25, 1124.
小児科と小児歯科の保健検討委員会.“指しゃぶりについての考え方”.日本小児歯科学会.https://www.guide.metro.tokyo.lg.jp/trouble/tsume/pdf/06_01.pdf,(参照 2025-10-02).
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