6歳でも指しゃぶりをするのは発達障害のせいですか?
6歳での指しゃぶりは必ずしも発達障害が原因ではなく、個人差や習慣の延長で起こることがあります。
6歳でも指しゃぶりを続ける子どもはいますが、必ずしも発達障害が原因ではありません。多くの場合、乳幼児期からの習慣が残っていることや、不安や緊張、安心感を求める心理的な要因によって続いていると考えられます。
発達障害の子どもでは、指しゃぶりが長期間続いたり、他の常同行動(同じ動作を繰り返す)と一緒に見られることがあります。しかし、指しゃぶりだけで発達障害を診断することはできません。発達障害の診断には、言語・社会性・行動など、複数の特徴の総合的評価が必要です。
6歳時点で指しゃぶりが見られる場合、まずは次の点を確認するとよいでしょう。
- 指しゃぶりの強さや頻度
- 歯並びやかみ合わせへの影響
- 指先や爪の状態
- 日常生活や友達との関わりに支障がないか
6歳での指しゃぶりは発達障害のせいとは限らず、個人差や習慣の名残として自然に起こる行動とも考えられますが、一般的にこの習慣をやめる年齢(2~4歳)よりも遅いことは事実です。
指しゃぶりが長期間続く場合には、歯並びや口腔への影響があるほか、根底に情緒不安定やストレスへの対処の難しさがあることを示している場合があります。歯科での口腔内の評価や必要に応じた装具の相談、小児科での発達全般を含めた相談をすると安心です。


「指しゃぶり」について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
Borrie FR et al. Interventions for the cessation of non-nutritive sucking habits in children. Cochrane Database Syst Rev. 2015, 2015, CD008694.
Gao C et al. Association between Non-nutritive sucking habits and Anterior open bite: A systematic review and meta-analysis. BMC Oral Health. 2025, 25, 1124.
小児科と小児歯科の保健検討委員会.“指しゃぶりについての考え方”.日本小児歯科学会.https://www.guide.metro.tokyo.lg.jp/trouble/tsume/pdf/06_01.pdf,(参照 2025-10-02).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
指しゃぶり
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです