指しゃぶりの場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
発達や生活習慣の観点では小児科、歯並びや口腔への影響については小児歯科で相談するとよいでしょう。
発達や生活習慣の観点では小児科、歯並びや口腔への影響が心配なら小児歯科で相談するとよいでしょう。
指しゃぶりはほとんどの場合、乳幼児期に自然にみられる発達行動です。特別な治療は必要なく、通常は受診も必要ありません。指しゃぶりで受診を検討する目安は、次の通りです。
- 長期間続く場合:5~6歳頃まで指しゃぶりが強く続くと、永久歯の歯並びやかみ合わせ、顎の変形、発音などに影響を与える可能性があります。
- 歯や口の問題が見られる場合:前歯が前方に出る、かみ合わせが悪いなどの口の中の問題が気になる場合は、小児歯科での相談が望ましいです。
- 指先や爪に炎症や傷ができている場合:皮膚感染症の有無や程度を評価し、適切な治療を受けるため、小児科での相談が望ましいです。
- 心理的ストレスや発達の心配がある場合:不安が強い、指しゃぶり以外にも手や口の動作を繰り返す、発達や行動に心配がある場合は、発達全般に関する評価を受けることも考えられます。
小児歯科では、長期間の指しゃぶりによる歯並び、口腔の健康状態への影響を評価し、必要に応じて介入を行うことができます。小児科では、皮膚感染症への対応や、発達の過程として正常かどうかの確認、必要に応じて歯科への紹介を受けることができます。
幼児の指しゃぶりに専門的な介入が必要になることはまれで、通常は自然に治まりますが、必要に応じて小児科や歯科と連携することを検討しましょう。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
Borrie FR et al. Interventions for the cessation of non-nutritive sucking habits in children. Cochrane Database Syst Rev. 2015, 2015, CD008694.
Gao C et al. Association between Non-nutritive sucking habits and Anterior open bite: A systematic review and meta-analysis. BMC Oral Health. 2025, 25, 1124.
小児科と小児歯科の保健検討委員会.“指しゃぶりについての考え方”.日本小児歯科学会.https://www.guide.metro.tokyo.lg.jp/trouble/tsume/pdf/06_01.pdf,(参照 2025-10-02).
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