色覚異常(色盲)の検査はどのように行いますか?

一般的には、まず石原式色覚検査表を用いたスクリーニング(簡易検査)から始めます。

色覚異常(色盲)の検査は、眼科で医師または検査員の指導のもとに行われ、主に色の識別能力を確認することを目的としています。検査は痛みを伴わず、短時間で実施できます。

一般的には、まず石原式色覚検査表を用いたスクリーニング(簡易検査)から始めます。これは、色の異なる小さな丸い点で数字や模様が描かれた複数のプレートを順番に見て、何が見えるかを答える方式です。検査は通常、自然光や一定の明るさの下で行われ、片眼ずつまたは両眼で確認します。この検査によって、色覚に異常があるかどうか、どのタイプの異常が疑われるかを判断します。

より詳しく調べる必要がある場合は、アノマロスコープ(色光混合法)による精密検査が行われます。これは、赤と緑の光を自分で混ぜ合わせて黄色に見えるように調整し、その混ぜ方の特徴から異常の種類や程度を詳しく測定するものです。また、パネルD-15テストや100ヒューテストなど、色のキャップを順に並べる検査も用いられ、微妙な色の違いを見分ける力を評価します。

これらの検査結果をもとに、先天性か後天性か、どのタイプの色覚異常であるかを総合的に診断します。検査は数分から30分程度で終わり、特別な準備は不要です。

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東北大学病院 眼科

山口 知暁 監修

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