色覚異常(色盲)の場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
色覚異常(色盲)が疑われる場合は、眼科を受診するのが適切です。
色覚異常(色盲)が疑われる場合は、眼科を受診するのが適切です。眼科では、専門的な色覚検査(石原式色覚検査表やアノマロスコープなど)を用いて、色の識別能力を詳しく調べることができます。これにより、先天性か後天性か、どのタイプの色覚異常かを判断することが可能です。
受診の目安としては、次のような場合が挙げられます。
- 色の区別がつきにくい、特定の色が同じに見えると感じるとき
- 学校や職場の健康診断などで「色覚異常の可能性がある」と指摘されたとき
- これまで問題がなかったのに、最近になって急に色の見え方が変わったとき
- 視力低下や視野の異常、光のまぶしさなど、他の視覚症状を伴うとき
特に、急に色の見え方が変化した場合は、視神経炎や網膜疾患などの後天的な病気が原因となっている可能性があるため、早めの受診が大切です。先天性の場合は治療で完全に治すことは難しいものの、進行することはほとんどなく、生活上の工夫やカラーフィルターなどの補助具の利用で支障を減らすことができます。
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(参考文献)
安間哲史.色覚異常といわれたら.公益社団法人 日本眼科医会,https://www.gankaikai.or.jp/health/50/(参照 2025-12-24)
日本眼科学会.症状|日本眼科学会による病気の解説.日本眼科学会,https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=84(参照 2025-12-24)
北原健二.冊子「色覚異常を正しく理解するために」.公益社団法人 日本眼科医会,https://www.gankaikai.or.jp/colorvision/detail/post_9.html(参照 2025-12-24)
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東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
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