色覚異常(色盲)の治療や予防方法には何がありますか?
生まれつきの場合には治療法はありません。後天的な目の病気がある場合には、それに応じた治療が必要です。
先天性の色覚異常(生まれつきのもの)は、遺伝的要因によるため現在のところ根本的に治す方法はありません。ただし、進行することはなく、色の識別が困難な場合でも、色の明暗や形、位置関係などを手がかりに補うことができます。また、色の識別を助けるために、色補正レンズ(カラーフィルター付き眼鏡やコンタクトレンズ)を利用することで、見分けにくい色をより認識しやすくすることができます。これらの補助具は治療ではありませんが、生活や仕事での不便を軽減する手助けとなります。
一方、後天性の色覚異常は、網膜や視神経、脳などの障害が原因で起こるため、原因となる病気の治療が重要です。例えば、視神経炎や緑内障、糖尿病網膜症などが原因であれば、それぞれの基礎疾患を適切に治療することで、色の見え方が改善する可能性があります。また、薬剤や化学物質による影響の場合は、使用中止や変更によって症状が軽減することもあります。
予防方法としては、後天的な色覚異常を防ぐために、慢性的な生活習慣病(高血圧・糖尿病など)の管理、目の外傷や薬剤の副作用への注意、定期的な眼科検診が有効です。特に、色の見え方に変化を感じた場合や視力低下を伴う場合には、早めに眼科を受診することが大切です。
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(参考文献)
安間哲史.色覚異常といわれたら.公益社団法人 日本眼科医会,https://www.gankaikai.or.jp/health/50/(参照 2025-12-24)
日本眼科学会.症状|日本眼科学会による病気の解説.日本眼科学会,https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=84(参照 2025-12-24)
北原健二.冊子「色覚異常を正しく理解するために」.公益社団法人 日本眼科医会,https://www.gankaikai.or.jp/colorvision/detail/post_9.html(参照 2025-12-24)
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東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
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