斜視の治療や予防方法には何がありますか?
初期治療としては、眼鏡矯正を行うことが多く、手術を行うこともあります。
斜視の治療は、患者さんの年齢や斜視のタイプ、原因によって選択されます。
まず、初期治療としては、眼鏡による矯正で基本的な治療を行うことが多いです。特に「調節性内斜視」と呼ばれるタイプでは、遠視が原因となって目が内側に寄ることがあるため、遠視を矯正する眼鏡を装用することで、目の位置が改善されることがあります。左右で視力に大きな差がある場合も、眼鏡による矯正が有効です。また、健常な目を一時的に隠して、斜視のある目を強制的に使わせる「アイパッチ治療」なども含まれます。
視線のずれが大きい場合や、眼鏡や訓練だけでは、十分な効果が得られない場合には、手術による治療が選択されます。これは眼球を動かす筋肉の位置や強さを調整して、目の位置を正すものです。見た目の改善だけでなく、複視(二重に見える)の軽減や視機能の回復を目的として行われます。
また、複視がある成人の斜視に対しては、プリズム眼鏡を用いて視線のずれを補正し、二重に見える症状を軽減することもあります。
一方で、斜視の予防自体は難しい場合もありますが、早期発見と早期治療が重視されます。乳幼児健診や学校健診などで視線の異常が指摘された場合は、できるだけ早く眼科を受診することが重要です。また、遠視や視力の左右差といった斜視の原因となりうる状態を放置しないことも、予防的観点から大切です。
このように、斜視の治療は多岐にわたり、個々の症状に応じた対応が必要です。見た目だけではなく、視力や空間認識といった日常生活に直結する視覚機能にも大きく関わるため、違和感や症状があれば、早めの受診がすすめられます。


「斜視」について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
「斜視」について、気になる症状はありますか?
もっとも当てはまる項目を選択してください。
東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
斜視
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです