女性不妊症の治療における人工授精とはなんですか?
人工授精とは、女性の子宮内に洗浄・濃縮した精子を直接注入する不妊治療の方法です。
人工授精とは、女性の子宮内に洗浄・濃縮した精子を直接注入する不妊治療の方法です。主に、原因不明不妊、精子の数や運動率の異常、性交障害、頸管粘液不適合などのケースで用いられます。
まず、精液を洗浄して子宮収縮を引き起こすプロスタグランディンという物質や不純物を除去します。その後、運動性の高い精子を選んで0.2~0.5mlに濃縮して排卵日付近の時期を狙って子宮に注入します。
人工授精で自然妊娠の際に精子が子宮頸管を通過する過程を省略して、卵管付近まで効率的に精子を届けられるようになります。治療の成功率を高めるためには、正確な排卵日の把握が重要です。
松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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