片目弱視で障害者手帳を取得できる?片目失明の日常生活への影響は?
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片目弱視でも障害者手帳は取得できますか?
片目弱視でも障害者手帳は取得できますか?
もう一方の目の視力や視野検査とあわせて総合的に判断されます。
片目が弱視である場合、障害者手帳(身体障害者手帳)が取得できるかどうかは、もう一方の目の視力とあわせて総合的に判断されます。日本の身体障害者福祉法に基づく視覚障害の認定基準では、「両眼の視力」または「視野の障害」によって等級が決定されるため、片眼のみの弱視・失明だけでは、原則として手帳の交付対象にならないことが多いのが現状です。
例えば、片目がまったく見えなくても、もう一方の目が視力1.0など十分な視力を持っている場合、日常生活への支障が少ないと判断され、障害等級の対象とはならないことが一般的です。これは、視覚障害の等級が「両眼の視力の合算」や「矯正視力が0.1以下」といった条件に基づいて決められているためです。
ただし、片目弱視に加えて他の病気や障害(視野狭窄、動揺視など)がある場合や、見えている方の目にも進行性の疾患がある場合など、将来的に日常生活に著しい支障をきたすと見なされるケースでは、個別に判断される可能性があります。
したがって、片目弱視の状態で障害者手帳の取得を希望する場合は、まず眼科専門医の診断を受け、住民票のある自治体の福祉担当窓口に相談することが重要です。視覚障害者への支援制度は多岐にわたり、障害者手帳以外にも就労支援や補助具の貸与、交通費の助成など、支援を受けられる制度があるため、制度の活用についても相談してみるとよいでしょう。
片目が見えないと日常生活ではどのような影響がありますか?
片目が見えないと日常生活ではどのような影響がありますか?
片目が見えない状態になると、日常生活にさまざまな支障をきたします。
片目が見えない状態になると、日常生活にさまざまな支障をきたします。
まず、大きな影響として挙げられるのは、奥行きや距離感の把握が難しくなることです。人間の両目はわずかに異なる角度から物を見ることで、立体的な視覚(両眼視)を得ています。しかし、片目が見えなくなると、この立体視ができなくなり、階段の昇降やコップに水を注ぐといった、距離感が求められる動作が不便になります。
また、視野が狭くなるため、見落としや接触のリスクも増加します。特に歩行時や自転車・車の運転では、見えない側からの人や物の接近に気づきにくく、事故の危険性が高まります。さらに、片目だけを使うことで目の疲れや頭痛を感じやすくなったり、集中力の低下を引き起こすこともあります。
加えて、見た目に問題がなくても、周囲の人には理解されにくいため、心理的なストレスや不安を抱えることも少なくありません。仕事や学業、家事など、日常的な作業への影響も人によっては大きく、生活の質(QOL)の低下を感じることがあります。
このように、片目が見えないという状態は、単なる視力の問題にとどまらず、生活全体に関わる多面的な影響を及ぼすため、早期の診断と対応が重要です。
(参考文献)
症状.日本眼科学会による病気の解説.日本眼科学会,https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=57(参照 2025-09-19)
日本眼科学会.症状から調べる.日本眼科学会,https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=56(参照 2025-09-19)
日本眼科学会.目の病気.日本眼科学会,https://www.nichigan.or.jp/public/disease/(参照 2025-09-19)
日本眼科学会.視神経症(視神経炎)|日本眼科学会による病気の解説.日本眼科学会,https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=32(参照 2025-09-19)
片目失明で介護認定は受けられますか?
片目失明で介護認定は受けられますか?
失明の程度だけでなく、日常生活への影響の度合いによって判断されます。
片目を失明した場合に、介護認定が受けられるかどうかは、失明の程度だけでなく、日常生活への影響の度合いによって判断されます。
片目の視力を完全に失った場合でも、もう一方の目が正常に機能しており、日常生活に支障が少ないと判断されれば、原則として介護保険制度の要介護・要支援認定の対象にはなりにくいのが実情です。ただし、視野の狭まりや距離感の喪失により、転倒のリスクが高い、日常生活動作(ADL)に支障がある、外出や買い物が困難になるといった場合には、なんらかの支援が必要と判断される可能性もあります。
また、高齢者であれば、片目の視力障害に加えて、認知機能の低下、足腰の衰えなどとの複合的な要因により、介護認定が認められるケースもあります。
介護認定を希望する場合は、市区町村の介護保険担当窓口に申請し、認定調査員による訪問調査と主治医の意見書をもとに、総合的な判定が行われます。生活上の困難がある場合は、遠慮せずに相談してみることが大切です。また、障害者手帳の取得や福祉サービスの利用についても、あわせて検討することがすすめられます。
(参考文献)
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東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
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