肩の痛みについて、どのように医師に説明したらよいですか?
痛みのきっかけや発症時期、痛む場所、どれほどの強さでどのように痛むのか、他の症状があるかなどをなるべく具体的に話してみましょう。
受診の際には、下記の点を中心になるべく具体的に話してみましょう。
痛みのきっかけや発症時期
急激に始まった強い肩の痛みは、早期に治療を開始すべき病気が原因である可能性があります。いつから始まったかをまず伝えましょう。
また、転倒した・強打した・強くひねったなどの後に強い痛みが始まった場合、骨折や脱臼を起こしていて処置が必要となることがあります。思い当たるきっかけがあれば医師に伝えましょう。
痛む場所
肩の痛みは、痛む部位によって原因となっている病気や対処が異なります。腕の付け根が痛いのか、周辺の筋肉が痛いのか、鎖骨や肩甲骨など付け根から少し離れた場所に痛みを感じるのかなど、範囲を絞って伝えてみましょう。
肩以外の部位にも痛みを感じる時は、それも伝えてください。首や手に痛みやしびれを感じる場合、首に原因がある可能性があります。また、胸やお腹にも症状を感じる場合、内臓の病気の可能性もあります。
どれほどの強さでどのように痛むのか
痛みが強いほど重症度が高いことが多いです。軽い痛みなのか、激しい痛みなのかを伝えましょう。
肩の周りに原因がある場合、肩を動かしている際に痛みが強まることが一般的です。肩を動かしていない時にも痛みに強弱の波がある場合には、首や内臓など肩以外の場所に原因がある可能性も疑われます。ただし、夜間寝ているときに肩の痛みを感じる場合には、肩関節周囲炎(五十肩)の可能性も考えられます。どのような時に痛みが強まるかを伝えましょう。
他に症状があるか
肩の痛み以外の症状によって原因が推測できることもあるため、必ず伝えるようにしましょう。
肩を動かすと脱臼しそうな場合
肩をある角度に動かした時に脱臼しそうな不安を感じる場合、肩関節が不安定になっている可能性があります。
肩以外にも手や肘に動かしにくさなどある場合
首や脳などが原因の神経障害の可能性があります。
熱がある、皮膚が赤くなっているなどの症状がある場合
肩関節の細菌感染症の可能性があります。場合によっては、抗生物質による早急な治療が必要です。
肩以外の関節にも痛みや腫れがある場合
関節リウマチなどの膠原病の可能性があります。
体重が減った、咳や息苦しさがあるなどの場合
内臓の病気やがんの可能性があります。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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