足の裏の痛みがあることについて、どのように医師に説明したらよいですか?

どの部位がいつから痛むのか、痛むきっかけがあったか、仕事や運動で足に負荷がかかる習慣があるかなど、できるだけ詳しく説明しましょう。

解説

足の裏の痛みがあって受診した際には、痛みのきっかけや発症時期、痛む場所、どれほどの強さでどのように痛むのか、他の症状があるかどうかなどをなるべく具体的に話してみましょう。

痛みのきっかけや発症時期

急に始まる強い足の痛みは、早急な治療が必要な病気が原因となっている可能性があります。そのため、「いつから」始まったかを、まず伝えましょう。
また、転倒した・強打した・強くひねったなどの後に強い痛みが始まった場合、骨折や腱損傷で処置を要することがあります。「思い当たるきっかけ」について伝えましょう。

痛む場所

足では骨や関節、腱や皮膚などさまざまな部位が痛みの原因となります。「痛みを感じる部位」に原因があることも多いので、裸足になって痛い場所を指差すようにしましょう。
痛む場所がはっきりしない場合は、その通りに伝えましょう。

どれほどの強さでどのように痛むのか

病気や原因によって痛みの強さや感じ方が異なってきますので、なるべく詳細に伝えるようにしましょう。痛みが強いほど重症度が高いことが多いです。軽い痛みなのか、激しい痛みなのかを伝えましょう。
足に原因がある場合、歩く時と走る時に痛みが強まることが一般的です。
日常生活は問題なくとも、仕事やスポーツのように特定の状況の時だけ痛みがつらい場合や、特定の靴を履いた時だけ痛みを感じる場合もあります。仕事やスポーツ、靴に原因がある可能性も考えられます。
ズキンズキンと常に痛みを感じる場合は怪我や細菌感染症を考えます。体重をかけた時だけ痛みを感じる場合は、扁平足や軟骨がすり減ってきている関節症の可能性を考えます。座っているときや寝ているときでも痛みやしびれを感じる場合、腰が原因の場合があります。

他に症状があるか

足裏以外にも、ふくらはぎや太もも、腰に痛みやしびれがあれば、腰の病気の可能性が考えられます。
熱がある、皮膚が赤くなっているなどの症状では蜂窩織炎などの細菌感染症の場合があり、抗生物質による早い治療が必要となることがあります。

治療中の病気があるか

糖尿病では足の傷が治りにくいことがあります。また、痛風が原因の場合、足の親指の付け根に腫れや痛みを生じることがあります。

公開日

最終更新日

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

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