ハンセン病の場合、主にどのような治療をしますか?

多剤併用療法(MDT)と呼ばれる薬物療法を行います。

解説

ハンセン病の治療では、抗菌薬を組み合わせた多剤併用療法(MDT)を行います。

2024年の日本ハンセン病学会の治療指針によると、標準的な治療法は以下の通りです。

少菌型ハンセン病

リファンピシン、ジアフェニルスルホン、クロファジミンの3剤を6ヶ月間併用します。

多菌型ハンセン病

同様の3剤を使用しますが、治療期間は菌量を表す菌指数(BI)によって異なります。

  • BI(3+)以上の場合:原則として2年間継続
  • BI(3+)未満の場合:原則として1年間継続

治療中は定期的な経過観察が必要で、菌の状態や臨床所見に応じて治療期間を調整します。

治療の目的として、らい菌の除去以外に神経障害による後遺症の予防も重要です。

現在のハンセン病は適切な治療で完治可能であり、通院で治療できます。

公開日

最終更新日

新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科

武井 悠香子 監修

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関連するQ&A

ハンセン病はうつりますか?

非常に感染力が低いため、日常生活で感染することはほとんどありません。

ハンセン病になると、顔が崩れるのですか?

症状で顔が変形する可能性がありますが、崩れるわけではありません。

ハンセン病の症状として、どのような見た目になるのですか?

初期の場合は顔や手足、体幹に白斑、紅斑、環状紅斑と呼ばれるさまざまな様子の皮疹ができます。

らい病とはどのような病気ですか?

現在は「ハンセン病」と呼ばれる慢性の感染症です。

ハンセン病の場合、日常生活で気をつけることはありますか?

特別に制限はありませんが、適切な治療ができるよう医師の指示に従いましょう。

ハンセン病で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

担当医に相談しましょう。

ハンセン病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

主にリファンピシン、ジアフェニルスルホン、クロファジミンの多剤併用で治療され、副作用があります。

ハンセン病のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

ハンセン病が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

触ったときに感覚が鈍い皮疹が現れたら、皮膚科を受診しましょう。

ハンセン病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

まず皮膚科を受診するといいでしょう。

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