ハンセン病の場合、主にどのような治療をしますか?
多剤併用療法(MDT)と呼ばれる薬物療法を行います。
ハンセン病の治療では、抗菌薬を組み合わせた多剤併用療法(MDT)を行います。
2024年の日本ハンセン病学会の治療指針によると、標準的な治療法は以下の通りです。
少菌型ハンセン病
リファンピシン、ジアフェニルスルホン、クロファジミンの3剤を6ヶ月間併用します。
多菌型ハンセン病
同様の3剤を使用しますが、治療期間は菌量を表す菌指数(BI)によって異なります。
- BI(3+)以上の場合:原則として2年間継続
- BI(3+)未満の場合:原則として1年間継続
治療中は定期的な経過観察が必要で、菌の状態や臨床所見に応じて治療期間を調整します。
治療の目的として、らい菌の除去以外に神経障害による後遺症の予防も重要です。
現在のハンセン病は適切な治療で完治可能であり、通院で治療できます。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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