ハンセン病ではどのような症状がありますか?
皮疹や感覚障害など、主に皮膚と末梢神経の症状が現れます。
主に皮膚と末梢神経の症状が現れますが、症状の程度や進行は、患者さんの免疫状態や病型によって異なります。
具体的には、以下のような症状が現れるとされています。
皮膚症状
神経症状
- 末梢神経の肥厚が起こり、触診で確認できることがあります。
- 皮疹に一致して手足の感覚障害や運動障害が現れる場合があり、特に熱さや冷たさ、痛みを感じにくくなります。
- 顔面神経が十分に機能せず、まぶたが閉じにくくなったり、表情が乏しくなったりすることがあります。
その他の症状
- 目の症状として角膜の感覚低下や虹彩炎などが、鼻粘膜の障害によって鼻閉や鼻出血が生じることがあります。
また、患者さんの6割程度で治療中や治療後に「らい反応」と呼ばれる急性症状が現れます。
この際に皮疹の悪化や神経痛、発熱などが起こる可能性があり、後遺症を残すことがあります。らい反応による後遺症を残さずに治療することが目標となります。
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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「ハンセン病」とはどのような病気ですか?
主に皮膚と末梢神経に影響を及ぼす、慢性の感染症です。
ハンセン病の原因は何がありますか?
らい菌への感染です。
ハンセン病には初期症状はありますか?
特徴的な皮疹と、皮疹に一致した知覚障害が起こることが多いです。
ハンセン病の場合、主にどのような治療をしますか?
多剤併用療法(MDT)と呼ばれる薬物療法を行います。
ハンセン病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
まず皮膚科を受診するといいでしょう。
ハンセン病が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
触ったときに感覚が鈍い皮疹が現れたら、皮膚科を受診しましょう。
ハンセン病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
ハンセン病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
主にリファンピシン、ジアフェニルスルホン、クロファジミンの多剤併用で治療され、副作用があります。
ハンセン病で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
担当医に相談しましょう。
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