多発性骨髄腫の場合、食べてはいけないものはありますか?
決まった禁止食品はありませんが、治療中は感染予防のため生ものを避けるなどの注意が必要です。
「これを食べてはいけない」という決まりはありません
多発性骨髄腫は食事そのものが原因となる病気ではないため、基本的には偏りのないバランスのよい食事で問題ないとされています。ただし、治療の内容や体の状態によっては、次のような点に注意が必要です。
①治療中・移植後は感染予防のための食事の工夫を
多発性骨髄腫の患者さんは、正常な免疫グロブリンの減少により、健常な人と比べて細菌感染症のリスクが約7倍、ウイルス感染症のリスクが約10倍高まるとされています。また、自家造血幹細胞移植やCAR-T細胞療法の前後は、抗がん剤治療により一時的に白血球(好中球)が大きく減少し、感染症にかかりやすい状態になります。こうした時期は、刺身や生卵、加熱不十分な肉、殺菌していない乳製品など、食中毒の原因になりやすい生ものは避け、しっかり加熱した食品を選ぶことが一般的にすすめられています。
②腎臓の機能が低下している場合
骨髄腫では腎臓の働きが弱くなることがあり、その場合は塩分やたんぱく質、カリウムの摂取量について、医師や管理栄養士から個別に指導を受けることがあります。
③骨の治療薬を使う場合はビタミンD・カルシウムの補充が必要なことも
骨を強くする薬(ゾレドロン酸やデノスマブ)を使う際は、低カルシウム血症を防ぐためビタミンDやカルシウムの補充がすすめられることがあり、これは『制限』ではなくむしろ積極的な摂取が必要な場合です。
自己判断で極端な食事制限をしないことが大切
体によいとされる特定の食品ばかりに偏ったり、自己判断で厳しい食事制限をしたりすることは、かえって体力低下につながる恐れがあります。食事について不安な点があれば、担当医や管理栄養士に相談することをおすすめします。
多発性骨髄腫について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
多発性骨髄腫について、気になる症状はありますか?
もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
角南一貴.「多発性骨髄腫」Pharma Medica 42(2):115-121, 2025
造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版) 「多発性骨髄腫」 日本血液学会 https://www.jshem.or.jp/gui-hemali/3_1_1.html.(参照 2026-09-14).
国立がん研究センター中央病院「白血球が減ったときの食事」https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/nursing/power/010/010/index.html.(参照 2026-09-14).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
公開日:
最終更新日:
編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
Q作成
医師執筆/監修
QAレビュー
公開
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
