咽頭がんの余命はどれくらいですか?
進行度別の5年生存率を解説でお示しします。
国立がん研究センターが実施した全国がん登録データに基づく解析によると、口腔・咽頭がんの5年相対生存率は、がんの進行度(病期)によって大きく異なることが報告されています。
病期ごとの5年相対生存率(2011年報告)は、以下の通りです。
限局(Stage I〜II相当)
がんが原発部位(口腔または咽頭)にとどまり、リンパ節や他の臓器に広がっていない状態。
- 5年相対生存率:86.6%
領域進展(Stage III〜一部IV相当)
がんが局所のリンパ節に転移している、あるいは隣接する組織(喉頭や頸部の筋肉など)に浸潤している状態。
- 5年相対生存率:53.5%
遠隔転移(Stage IV相当)
肺や骨、肝臓などの遠隔臓器、または遠隔リンパ節への転移が認められる状態。
- 5年相対生存率:13.9%
ステージ IVの余命については、「ステージ4の咽頭がんの余命はどのくらいですか?」もご参照ください。
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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