乱用薬物検査の方法について教えてください。
乱用薬物の検査には、主に尿、血液、毛髪を用います。
乱用薬物検査は、体内に薬物やその代謝物が存在するかどうかを調べる検査です。主に、尿、血液、毛髪などを用いて検査が行われます。
尿検査は、その簡便性と非侵襲性から、スクリーニング検査として病院の救急外来などでも広く利用されています。比較的短期間(数日)の薬物使用を検出できます。
尿検査のデメリットは、検体の改ざんやすり替えが容易であること、長期にわたる薬物使用を検出できないことです。
救急外来では、急性薬物中毒を疑った際、複数の薬剤(フェンシクリジン類、ベンゾジアゼピン類、コカイン系麻薬、覚せい剤、大麻、モルヒネ系麻薬、バルビツール酸類および三環系抗うつ剤)を同時に検出できるキットを用いることが多いです。
偽陽性(本当は乱用薬物を使っていないのに、陽性と出てしまうこと)も、偽陰性(本当は乱用薬物を使っているのに、陰性と出てしまうこと)もあり得るため、結果の解釈には注意が必要です。
血液検査は、薬物や代謝物の濃度を調べることができ、正確性が高いです。しかし、針を刺す必要があり侵襲性が高いことや、検出期間が12〜24時間と短いことがデメリットです。
毛髪検査は、4〜6ヶ月にわたる薬物使用を検出できます。コストや時間がかかることがデメリットです。一般的に、医療機関で行われることはありません。
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
薬物依存症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ