腎臓の検査にはどのようなものがありますか?入院は必要ですか?
腎臓の検査には、健康診断でも行われる血液検査や検尿のほか、解説のような検査を行います。
腎臓の検査には、健康診断で行われる検尿のほか、超音波検査、クレアチニンクリアランス、腎生検といったものがあります。腎生検のみ入院が必要です。
超音波検査
超音波を出す機械を体の表面にあてて、腎臓の形や大きさ、嚢胞などがないかどうかなどを調べる検査です。慢性腎不全においては、腎臓が萎縮して小さくなっているのが確認できます。入院の必要はありません。
推定糸球体濾過量(eGFR)、 クレアチニンクリアランス(Ccr)
腎機能の指標となる値で、 1分あたりに何ccの尿を作っているかを表す数値です。
eGFRは年齢と性別、クレアチニンの値から推算されます。身長と体重で補正する、より正確なものもあります(体表面積未補正eGFR)。さらに、クレアチニンではなくシスタチンCという物質の血中濃度を用いて推定されるものもあります(eGFR-cysC)。
Ccrも同様に、年齢、 性別、 体重、 クレアチニン値から推算されますが、Ccrは1日の蓄尿で実測される正確なものもあります。イヌリンという物質を用いて実測されるGFRが最も正確ですが、準備や手順が煩雑で実用的でなく、 よほどの理由がなければ検査は行われません。
腎生検
腎臓の一部を針で採取し、顕微鏡で観察する検査です。腎臓病の程度や原因を診断するために行う検査で、局所麻酔で通常行います。今後病気がどうなっていくかを予測し、治療法を決めるために大切な検査です。入院して実施し、検査後はベッド上で半日~1日の安静が必要です。日本では、入院期間を3泊4日~5泊6日としている施設が多いという調査があります。
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最終更新日:
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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