急性腎盂腎炎を発症する原因で、女性特有のものはありますか?
体の構造の違いや、妊娠、子宮・卵巣の病気による影響などがあります。
女性は男性よりも腎盂腎炎になりやすいと報告されており、女性特有の原因としては以下の2点が代表的です。
体の構造の違い
女性は男性に比べ尿道の位置が腟や肛門に近く、長さも短いため、膀胱内に細菌が入りやすいです。膀胱に入った細菌が尿管から腎臓へ入り込んで増殖することで腎盂腎炎を起こします。(普段は膀胱から尿管への逆流を防止する機構があるため、簡単に腎盂腎炎になってしまう訳ではありません)
妊娠や子宮・卵巣の病気による影響
妊娠や子宮・卵巣の病気(巨大な子宮筋腫や卵巣腫瘍など)があると、その近くを通る尿管が圧迫されます。すると尿の流れが悪くなり、そこで細菌が増殖して腎盂腎炎になることがあります。妊娠中に腎盂腎炎になると早産や流産のリスクが上がるため、症状がなくても尿中に細菌が一定数いる段階で治療されます。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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