鉄過剰症（ヘモクロマトーシス）

体内の鉄の調節が崩れ、鉄が肝臓や心臓に異常に沈着し、臓器の障害がもたらされる病気です。

遺伝子異常が原因となる一次性の場合と、大量の輸血などで起こる二次性の場合があります。

貧血は鉄過剰症（ヘモクロマトーシス）の主な症状ではありません。治療法である瀉血で貧血となる場合があります。

予後に関して十分な情報を示す研究は現時点でありません。

鉄過剰症（ヘモクロマトーシス）は糖尿病を合併する割合が高く、膵臓や肝臓への鉄沈着が原因と考えられます。

肝臓は影響を受けやすい臓器のひとつであるため、肝障害が生じます。

肝硬変や糖尿病を発症するため、症状としては倦怠感、腹痛、体重減少などが挙げられます。

初期症状として、倦怠感、腹痛、体重減少、関節痛などが挙げられます。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

臓器に沈着した鉄を除去する治療として、血液を抜く方法（瀉血）や、鉄を排せつする薬剤の使用などがあります。

アルコールの摂取を控え、鉄分の制限をしましょう。また、定期的な通院も継続してください。

内科（血液内科）を受診してください。

血清フェリチンが500ng/mL以上の場合、鉄過剰症が疑われます。

鉄キレート剤（注射、経口）があります。主な副作用として、腎機能障害、発疹、下痢、吐き気などがあります。

薬以外の治療として、体内から血液を抜く瀉血があります。