鉄過剰症(ヘモクロマトーシス)の予後は良いですか?
予後に関して十分な情報を示す研究は現時点でありません。
「鉄過剰症(ヘモクロマトーシス)」の予後に関する情報を十分示した研究は現時点でありません。
「遺伝性ヘモクロマトーシス」は、鉄過剰に伴う肝硬変を合併する前に診断され、治療を受けた場合、生命に影響する可能性は低いとされています。
肝硬変を合併した後に診断に至った場合には、肝がんを発生するリスクが高まり、生命に影響することが報告されています。
一方、輸血後などに生じる「続発性鉄過剰症」の生命予後は、背景にもつ病気が重要で、個々の状況によってさまざまです。
除鉄治療の目的は臓器の障害を回避し、機能を改善することです。鉄キレート薬により十分、血清フェリチン値が低下するまでには少なくとも半年~1年以上を要するとされています。
公開日:
最終更新日:
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
(参考文献)
Barton JC, Parker CJ. HFE-Related Hemochromatosis. 2000 Apr 3 [updated 2024 Apr 11]. In: Adam MP, Feldman J, Mirzaa GM, Pagon RA, Wallace SE, Bean LJH, Gripp KW, Amemiya A, editors. GeneReviewsⓇ [Internet]. Seattle (WA): University of Washington, Seattle; 1993–2024. PMID: 20301613.
輸血後鉄過剰症の診療参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ.“輸血後鉄過剰症の診療参照ガイド 令和4年度改定版”.特発性造血障害に関する調査研究班.http://zoketsushogaihan.umin.jp/file/2022/Post-transfusion_iron_overload.pdf,(参照 2024-06-10).
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