下垂体腫瘍
「下垂体腫瘍」とは、脳の下垂体にできる腫瘍で、ホルモン分泌の異常や視神経の圧迫による症状を引き起こす病気です。月経不順、乳汁分泌、視野障害、頭痛などの症状がみられます。これらの症状が続く場合は、内分泌内科や脳神経外科を受診しましょう。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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「下垂体腫瘍」とはどのような病気ですか?
脳の下垂体にできる腫瘍で、多くは良性です。ホルモンを過剰に分泌したり、視神経を圧迫することで、さまざまな症状を引き起こすことがあります。
下垂体腫瘍の原因は何がありますか?
遺伝的要因(MEN1)、偶発的な遺伝子変異、ホルモン調節の異常などが考えられますが、多くは原因不明です。
下垂体腫瘍は難病指定されていますか?
下垂体腫瘍そのものは指定難病に含まれません。しかし、クッシング病など、関連する一部の疾患は指定難病に含まれ、医療費助成の対象となります。
下垂体腫瘍の手術で後遺症はありますか?
ホルモン分泌低下、尿崩症、視覚障害、髄液漏などの後遺症が起こる可能性がありますが、頻度や重症度は個人差があります。
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(参考文献)
Shlomo Melmed. Pituitary-Tumor Endocrinopathies. N Engl J Med. 2020, 382, 937-950.Mark E Molitch. Diagnosis and Treatment of Pituitary Adenomas: A Review. JAMA. 2016, 317, 516-524.日本内分泌学会. 間脳下垂体機能障害の診断と治療の手引き(平成30年度改訂). 日本内分泌学会雑誌. 2019, 95, 1-60.Shlomo Melmed. Pathogenesis of pituitary tumors. Nature Reviews Endocrinology. 2011, 7, 257–266.Jiun-Lin Yan et al. Endoscopic transsphenoidal surgery for resection of pituitary macroadenoma: A retrospective study. PLoS One. 2021, 16, .厚生労働省.令和7年4月1日施行の指定難病(告示番号1~348).厚生労働省,https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53881.html(参照 2025-06-24)
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